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リセットのロードマップ

最近の債券市場混乱を経て検討する、債券配分リセットのための4つのアイデア

2022年は、債券市場におけるレジームチェンジの年として記憶されることになるでしょう。政策や市場が物価上昇を目の当たりにする中で、先進国は1970年代以来となる高インフレショックの局面に入りました1。年初来、投資家に避難先を提供することができた公募債市場は、ほぼゼロでした2。この動揺は投資家に、債券への配分のリセットを検討し、ポートフォリオのポジショニングについて情報を得ることの必要性を示唆しています。
図表1:年初来、投資家に逃避先を提供できた公募債市場はほぼゼロ

Year-to-date, there have been few places for investors to hide in public debt markets 

出所:Bloomberg. ICE BofA and JP Morgan indices ; Allianz Global Investors. 2022年9月30日現在のデータ。指数のリターンは、ユーロ建ての指数を除き、米ドル(ヘッジなし)換算したもの。最低利回りは、「コール償還」(満期より前に予め決められた時点で任意に償還される)が可能な社債の最終利回りを下方調整して算出。実効デュレーションは、これらの「コールオプション」の影響も考慮しています。過去のパフォーマンスは、将来のリターンを予測するものではありません。指数採用銘柄については、本記事の末尾の開示事項をご覧ください。指数に直接投資することはできません。格付けは将来のパフォーマンスを示唆するものではなく、経時的に変動します。指数のリターンはインフレ動向および、該当する場合は配当収入を反映した正味のリターンを表しています。ただし、諸費用、売買委託手数料、その他の投資費用は反映していません。

以下の4つのセクションでは、
債券の配分をリセットするためのアイデアを探ります。

テーマ1:市場のボラティリティからポートフォリオを守る方法

実現・予想された債券のボラティリティは高く非常に不安定
債券の予想ボラティリティと実現ボラティリティの指標は直近に記録したピークから低下していますが、なお高水準にあります。

Theme 1 infographic: a way to protect portfolios against market volatility

出所:Bloomberg and ICE BofA indices . Allianz Global Investors. 2022年9月30日時点のデータ。指数のリターンは米ドル建て(ヘッジあり)。実現ボラティリティ(過去30日)は、年換算されています。IGは投資適格債、lhsは左軸、rhsは右軸を意味します。右軸は、MOVEの数値を表します。MOVEは、2年、5年、10年、30年物の米国債先物の1カ月オプションの今後30日間のインプライド・ボラティリティを標準化してイールドカーブで加重した指数です。MOVEの数値の上昇は、オプション価格の上昇を意味します。過去のパフォーマンスは、将来のリターンを予測するものではありません。指数採用銘柄および考慮すべき重要なリスクについては、本記事の末尾の開示事項をご覧ください。指数に直接投資することはできません。指数のリターンはインフレ動向および、該当する場合は配当収入を反映した正味のリターンを表しています。ただし、諸費用、売買委託手数料、その他の投資費用は反映していません。

注目するべき点
  • 金利やスプレッドの変動に対応するため、現物債券と先物やオプションを組み合わせた戦略も考えられます。この場合、現金支出および運用コストが発生することがあります。
  • 変動利付債は、金利上昇からの保護に役立つことが期待されます。ただし、フローター債の利回りは、固定金利社債の利回りより低くなる傾向にあることを留意しましょう。

債券市場が長く続いてきた経済成長志向の環境からインフレ重視の環境への移行によって混乱する中、投資家の決意が試されています。どのように債券への配分をリセットしてポートフォリオのポジショニングを取るべきかを解説する全4回にわたる記事の第1弾として、本記事ではボラティリティに備える方法を探ります。

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テーマ2:各国の政策と経済の乖離を乗り切る

政策と経済の乖離の影響が国債市場に波及
物価上昇率調整後の現地通貨建て国債利回りは、いつどのように現在のインフレ対策中心のレジームから脱却するかにおいて、各国の経済と政策が変化しつつある可能性を示しています。

Theme 2 infographic: navigating out-of-sync policies and economies 

出所:Bloomberg. Allianz Global Investors. 2022年9月30日時点の利回りデータ。インフレデータは、2022年8月に入手可能な最新の公式データ。各月末の現地通貨建て1年国債利回り(月次ヘッドライン消費者物価上昇率調整後。前年同月比、季節調整なし)。過去のパフォーマンスは、将来のリターンを予測するものではありません。

注目するべき点
  • インフレ対策中心のレジームへの移行は、グローバル市場の価格差に利益を得る柔軟な債券戦略に有利な可能性がありますが、同時にさまざまなレベルのリスクをもたらす恐れもあります。
  • 安全への逃避から恩恵を受ける可能性のある金利市場に対し、段階的な配分増加を検討することは理にかなっているでしょう。

各国経済と金融政策の道筋に乖離が生じ、その影響が国債市場に波及していますが、これが投資家にリスクと機会をもたらしています。投資家がどのように債券への配分をリセットするべきかを解説する全4回にわたる記事の第2弾として、本記事では、中央銀行の政策、インフレ、為替リスク、経済動向の相違という、現在の難しい局面を乗り切るためのアイデアを検討します。

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テーマ3:ハイ・インカムアセットの価値回復の機会を捉える方法

主要金利とインフレが落ち着けば、ハイ・インカムアセットも程なくこれに続く可能性
現在の利回り水準では、ハイイールド社債と新興国市場ソブリン債が利益の緩衝材になり得る上、上昇余地もあります。

Theme 3 infographic: a way to capture the value rebound in high-income assets

出所:Bloomberg. ICE. Allianz Global Investors. 2022年9月30日時点のデータ。グローバルHYはICE BofAグローバルハイイールド指数。EM HC SovはJPモルガンエマージング・マーケット・ボンド・インデックス(EMBI)グローバル・ダイバーシファイド。過去のパフォーマンスは、将来のリターンを予測するものではありません。指数採用銘柄、考慮すべき重要なリスク、およびシミュレーション法については、本記事の末尾の開示事項をご覧ください。

注目するべき点
  • 世界のハイイールド社債や新興国の対外ソブリン債は、インカム・クッションに優れ、長期的に魅力的なリターンを提供することが期待されます。このような資産は、ボラティリティとデフォルトレートのリスクを増大させる可能性もあります。
  • 弊社は、より質の高い発行体と、地域間の自由な配分を支持します。
テーマ4:サステナブル投資の取り組みに利益を得る方法

エネルギー危機がグリーン投資や社会投資の需要と利回りを押し上げ
サステナビリティ関連債券の利回りがリセットされ、競合が増しています。

Theme 4 infographic: a way to benefit from the sustainable investing push

出所:Bloomberg, Allianz Global Investors. ICE BofAの各指数の利回りは、指数構成債券の現地通貨建て利回りを加重平均したものです。投資適格インフラストラクチャー・プライベートデットの利回りは近似値で、参照金利のユーロ15年ミッドスワップ+170bpで試算しています(15年ミッドスワップがマイナス水準の際はゼロフロア)。過去のパフォーマンスは、将来のリターンを予測するものではありません。指数採用銘柄および考慮すべき重要なリスクについては、本記事の末尾の開示事項をご覧ください。指数に直接投資することはできません。

注目するべき点
  • サステナビリティに投資する債券、および持続可能な開発目標に照準を合わせたクレジット戦略が注目されます。
  • 電力価格の高騰が、社会的責任を果たす低炭素経済への移行を促す可能性があります。

1 出所: Inflation in the US rose to around 14% in 1980, according to Federal Reserve public data, Federal Reserve Bank of St Louis
2 出所: Bloomberg. ICE BofA and JP Morgan indices; Allianz Global Investors. Data as at 31 August 2022.

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