インフラストラクチャー:未来への投資
インフラへの投資は、財務的リターンの獲得だけでなく将来の経済成長を促進させる投資と言えます。2040年までに必要とされる世界のインフラ投資額は、エネルギー、通信、運輸、水分野など全体で94兆米ドルに達すると推定されています。1
近代的なインフラの不足は、私たちが日々実感している課題でもあり、昨今では、エネルギー網の拡充、鉄道サービスの向上、デジタル化の進展が急務となっています。多くの地域で財政が逼迫する中で、インフラの膨大な資金需要に対応するためには、さらなる民間資本の投入が必要とされています。
インフラ資産は、その性質上、社会的に必要不可欠かつ長期的な投資対象であり、投資ポートフォリオの多様化を図る上でも非常に魅力的なものとなります。
アリアンツGIのインフラ投資
アリアンツ・グローバル・インベスターズのインフラ投資は2008年から始まりました。 それ以来、世界6大陸で200件以上の投資を行っており、実績のある経験豊富なチームと強力なソーシング機会を有しています。
私たちは、関連する利害関係者との大規模な国際ネットワークを確立し、複雑なインフラ・プロジェクトにも適切に対応することで、信頼のおけるパートナーとしての立ち位置を築いてきました。私たちのインフラ市場発展への貢献は、ESGへの深いコミットメントから、画期的な輸送プロジェクトやデジタル化プロジェクトまで広範にわたります。私たちは単に投資リターンを求めるのではなく、世界の重要となるインフラの構築、開発、維持を通じて社会への貢献を目指しています。 また、アリアンツ・グループの一員として、アリアンツ・グローバル・インベスターズは世界最大かつ最も洗練された投資家の1社として長年投資を行ってきた実績があり、お客様から高い信頼を得ています。2
だからこそ、私たちは、機関投資家の皆様に対しての有意義なリターンの提供機会を見極めることができるのです。
アリアンツGIをあなたのパートナーに
私たちのインフラ投資のプラットフォームでは、500億ユーロ以上の運用資産(AuM)を管理しており、インフラ投資におけるリーディングカンパニーの一つです。特に、欧州におけるインフラ・デッドの資本調達では第 1 位を誇ります。
アリアンツは、世界的にも大規模なインフラ投資家の1つとして先駆者的な役割を果たしており(IPE Real Assets Ranking 2024)、魅力的な投資成果を提供するポートフォリオを構築・運用する方法を熟知しています。
データセンター、太陽光発電所、グリーン水素の生産設備、ハイブリッド列車、道路、スーパー下水道、インターネット設備など、私たちは、これまでにも広い範囲にわたり、未来に向けたインフラ・プロジェクトに投資してきました。
今後もインフラにおいて多くの魅力的な投資機会が見込まれています。例えば、クリーンエネルギー転換において極めて重要なインフラとなる電力網は、欧州だけでも、EUグリッドアクションプランにおいて今後5年間で約6000億ユーロの投資を必要としています。3 また、元欧州中央銀行総裁マリオ・ドラギは、EU委員会の最近の調査で、デジタル化と脱炭素化に重点を置き、EUは競争力を維持するために年間8000億ユーロの投資を調達する必要があると述べています。4
アリアンツGIはインフラ投資において豊富な経験と実績を有しており、これらを通じて皆様により良いソリューションを提供しております。
債券から株式、直接投資戦略から間接投資戦略まで、幅広いソリューションを提供することが可能です。
(以下、戦略例)アリアンツ・グローバル・ダイバーシファイド・インフラ・エクイティ戦略:AGDIES Ⅲ
アリアンツ・インフラストラクチャー・クレジット・オポチュニティズ戦略:AICOS Ⅱ
アリアンツGIのインフラ投資案件
私たちは、再生可能エネルギー、社会インフラ、交通、通信など、世界中のさまざまな分野でインフラプロジェクトに投資しています。例えば、米国にてデータセンター事業を行うティアポイントや、ロンドンのタイドウェイトンネル下水道、さらにはスペイン、フランス、ドイツの地下鉄開発を支援しています。
スペイン
マドリードとバルセロナを繋ぐ地下鉄
クイーンズポイントは、マドリッドとバルセロナの鉄道線、地下鉄駅、そしてメンテナンス会社に投資しており、年間4,000万人以上の利用者にサービスを提供しています。同社は、マドリッドのライトレール2路線と29駅の運営を担当しています。また、バルセロナの地下鉄網に統合された新しい自動運転地下鉄線の運営も行っており、この路線は周辺の5つの自治体を結び、バルセロナ地下鉄の28駅と接続しています。
ポルトガル
ガス配給網をグリーン水素に
フロエネは、ポルトガルで最大のガス供給ネットワークを持つ企業です。ネットワークの94%はポリエチレン製で、長さは13,000 km以上に及び、約110万世帯にサービスを提供しています。ポリエチレンパイプは、グリーン水素や非化石燃料ガスの輸送を可能にしたほか、耐用年数の延長、メンテナンスコストや漏れ率の低減を実現します。また、2023年3月に同社はポルトガルのガス供給ネットワークに初めてグリーン水素を導入したことを正式に発表しました。
英国
風力発電所向けサービス運航船
洋上風力発電所の運営と維持管理は容易な作業ではありません。そのためには、サービス運航船(SOV)が必要です。これらの船はノーススターによって建造され、洋上風力発電所の技術者が現場で作業するための宿泊施設として、また物流のハブとして使用されます。ハイブリッド技術(電力と燃料)で動力を供給されており、風力タービンへの安全で効率的なアクセスを提供します。この風力プロジェクトは、イギリスの東北海岸から130km沖に位置しています。
英国
テムズ川への廃水流入問題の解決
ロンドンの下水道は、今や都市の人口増加に対応しきれていません。 この環境問題を解決するため、大規模な新しい下水道:テムズ・タイドウェイ・トンネルの建設作業が進められています。 ロンドンの環境、景観、公衆衛生を向上させる直径7.2mの“スーパー下水道”は、主にテムズ川の地下を25kmにわたって建設され、川に流出する下水の量を減らし、浄化します。
ドイツ&英国
ドイツと英国間の初のエネルギーリンク
ノイコネクトのインターコネクター(2つの異なる電力網の間で電力を流す構造物)は、ドイツとイギリス間に海底ケーブルを敷設し、一般の目に触れないエネルギー高速道路を建設します。これにより、初めて、ヨーロッパの2つの巨大エネルギー市場を直接つなぐ電力リンクが創設されます。 完成したこのインターコネクターは725kmにわたり、両国間で最大1.4ギガワット(GW)の電力を送電することができ、最大150万世帯に電力を供給することができます。
ドイツ
バッテリー駆動の列車
多くの地域では、電化された区間が不足しているため、ディーゼル車両がまだ運行されていますが、ドイツ北部のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州では、世界初の定期運行されるバッテリー電動列車と置き換えられています。2020年、ノースレールは55両の革新的なバッテリー駆動の列車を導入し、鉄道輸送の魅力を高め、二酸化炭素排出量の削減に貢献しており、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州は、バッテリー列車の導入において先駆的な役割を果たしています。
ドイツ
超高速インターネットのための光ファイバー
パンデミックにより、デジタル・コミュニケーションが加速しています。そのためには超高速インターネットの普及が重要ですが、ドイツは依然として対応が遅れている状況です。 2021年に設立されたウニア・グリューネ・グラスファー(UGG)は、ドイツ全土に地域密着型の光ファイバーネットワークを展開しています。特に地方や半地方地域に重点を置いており、その目標は、50,000キロメートル以上のオープンプロバイダーのファイバーネットワークを構築し、エネルギー効率の良い運営を通じて環境への利益をもたらし、展開地域での光ファイバーへの移行を可能にすることです。
オーストリア
光ファイバーが未整備の地域への展開
ヨーロッパでは家庭用帯域幅の需要と光ファイバーの導入が急速に増加していますが、オーストリアはこれまで他の国々に遅れを取っていました。そこで、2019年からöGIGによって開始された新しいöFIBERの光ファイバー・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)ブロードバンドネットワークの展開は、オーストリアのデジタル化にとって必要不可欠な推進力となっています。このプロジェクトは、人口5,000人未満の自治体に重点を置いており、2030年までに50万世帯以上を対象とする近い将来の目標を掲げて、帯域幅の需要増加に対応しています。
フランス
より良い輸送に向けた鉄道サービス
公共交通機関の利便性が高ければ、自動車を利用する頻度は自ずと減少することが期待されます。フランスのSPL グランド・エスト・モビリティーズが支援するような、高品質な鉄道ネットワークの拡張は、温室効果ガスの排出削減にとって重要な役割を果たします。アリアンツGIは、約200本の特急列車の取得および改修のための資金提供を行い、利用者により良いサービスを提供できるよう支援しています。
フィンランド
グリーン水素プラント
私たちの初めてのグリーン水素投資は、2022年にフィンランドで設立されたレン-ガスです。それは分散型の電力からガスへのポートフォリオを開発することを目指しています。再生可能な合成メタンは、プラントの主な製品であり、トラックや船舶、その他の産業用途で燃料として使用できるため、エネルギーの安全性の強化、競争力のある再生可能ガスと熱価格、そして重路上輸送部門や暖房部門における大幅な排出削減に貢献しています。

米国
接続性を高めるデータセンター
ティアポイントの目標は、アメリカにおけるデータセンター運営者として、コロケーション施設とサービス提供市場の数でリーディングカンパニーとなり、ビジネスの更なる成長と発展を目指すことです。
そのために、同社はESG目標に取り組んでおり、効率的な水と電力の使用促進、多様性と包括性の推進、積極的な取締役会の監督などのプログラムを実施しています。デジタル化と持続可能な目標の推進は重要であり、アリアンツGIはその開発を資金提供を通じてサポートしています。
コロンビア
人と人をつなぐ道路プロジェクト
コロンビア北東部のパムプロナとククタの都市を結び、数多くの命をつなぐために、いわゆる「パムプロナ・ククタ回廊」の建設と拡張が進められています。この道路は、8万2,000人以上の地元の人々の移動時間と輸送コストを削減します。この回廊は、国際的なインフラグループであるサシール・コンセシオネスによって建設され、アリアンツGI/ACPが主要な資金提供者の一つとして、6億4,200万ドルの道路プロジェクトの再融資を行いました。
チリ
送電と太陽光発電所
アリアンツGIがすでに携わるこのプロジェクトは、同国最大級の太陽光発電所の建設を通じて、エネルギーミックスにおける自然エネルギーの比率を高めることに貢献します。完成すれば発電能力 480MWのチリ最大の太陽光発電所となる予定です。 また、チリにおけるエネルギー源をより環境に配慮したものへと移行する取り組みの一つとして、発電所をディーゼルから天然ガスへと転換することを支援する別のプロジェクトも実施予定です。

アリアンツGIのエキスパート
インフラ投資の豊富な経験を持つ専門家チームのサポートのもと、各現地拠点のチームは、お客様の市場動向の把握をお手伝いをいたします。
インフラ投資のインサイト
最近のPreqinによる調査によると、インフラの資産クラスは今後5年間で年平均成長率(CAGR)が10%以上になる可能性があり、
2029年には運用資産(AuM)が2.35兆米ドルに達すると予測されています。6
4つの注目テーマ
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1 https://outlook.gihub.org/
【ご留意事項】
2 https://realassets.ipe.com/top-100-infra-investors/top-100-infrastructure-investors-2024-full-ranking/10075855.article
3 IPE Real Assets Ranking 2024
4 https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_23_6044
5 https://commission.europa.eu/topics/strengthening-european-competitiveness/eu-competitiveness-looking-ahead_en
6 Global alternatives markets on course to exceed $30tn by 2030
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1. 対価の概要について
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2. リスクの概要について
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