アリアンツ・グローバル・インベスターズ
日本版スチュワードシップ・コード

アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン株式会社(以下「当社」)は、責任あるアクティブ運用会社として、投資先企業の持続的成長を促進し、顧客および受益者の中長期的な投資リターンの向上を目的として、「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を受け入れることを宣言します。

※2025年6月26日に公表された改訂版日本版スチュワードシップ・コードの内容を踏まえ、2025年12月にアリアンツ・グローバル・インベスターズ(以下「アリアンツGI」)の原則遵守状況を更新しました。

アリアンツGIのスチュワードシップ方針は、ここで説明する当社による「日本版スチュワードシップ・コード」への対応に記載されています。この対応は、「アリアンツGIグローバル・コーポレート・ガバナンス・ガイドライン」および「アリアンツGIエンゲージメント・ポリシー・ステートメント」に基づいており、アリアンツGIのスチュワードシップ方針を定めています。また、英国スチュワードシップ・コード遵守のためのアリアンツGIレポートとして、年次のサステナブル投資およびスチュワードシップ・レポートなど、ほかの関連文書でも公開しています。

スチュワードシップ方針は、一般的に日本株式に投資するすべての投資戦略に適用され、重要なサステナビリティ関連リスクおよび機会を考慮します。

当社の受託者責任は、顧客の長期的な最善の利益のために行動し、自らの利益が顧客の利益と相反する立場に立たないこと、または一方の顧客への義務が他方の顧客への義務と解決不能な利益相反を生じさせないことを求めます。アリアンツGIは、顧客と当社間、または顧客同士間の利益相反を公正に管理する規制上の義務を負っています。顧客資産のスチュワードシップには、内部・外部を問わず、潜在的な利益相反を監視・特定するための注意深い対応が求められます。

当社は、既存および新規の業務プロセス、新商品・サービス、新たなビジネス関係、内部再編措置を定期的に見直し、利益相反をできる限り早期に特定するよう努めています。

アリアンツGIが運用会社として議決権行使義務を果たし、かつすべての重要な利益相反に対応するため、グローバル・プロキシ・ボーティング会議が、アリアンツGIと顧客間の重要な利益相反の監督を担います。同会議は、関連するすべての情報を考慮し、利益相反が特定された場合の議決権行使の決定を承認します。

スチュワードシップに関連する利益相反管理の詳細については、エンゲージメント・ポリシー・ステートメントをご参照ください。

当社の投資ポートフォリオのパフォーマンスは、投資先企業のパフォーマンスに依存します。そのため、当社はこれら企業の様々な側面を継続的にモニタリングすることが不可欠です。アリアンツGIのグローバル投資プラットフォームには700名以上の運用プロフェッショナルが在籍し、クライアントの投資判断をサポートしています。ポートフォリオ・マネージャーはそれぞれのポートフォリオ内の企業のモニタリングを担当し、重要なESGリスクが特定され、エンゲージメントが開始された企業や課題をモニタリングするサステナビリティ・リサーチおよびスチュワードシップ・アナリストが、そのサポートを行います。

投資先企業のモニタリングプロセスは、以下を含みますが、これらに限定されません:

  • 戦略実行および価値実現に影響を与える重要な動向
  • 財務パフォーマンスおよび主要な価値評価要因
  • 資本管理の課題
  • コーポレート・ガバナンス慣行および少数株主との整合性
  • リーダーシップチーム(取締役会および経営陣)の質と有効性、後継者計画
  • 企業報告の質
  • サステナビリティ戦略、目標および実行状況(ネットゼロへの道筋、生物多様性、人権推進、多様性やその他社会的課題等を含む)
  • 環境・社会的課題や論争を含む重要リスクおよびその対応策
  • 投資価値の大幅な損失につながる可能性のある財務・業務・評判上の課題の早期特定
  • サステナビリティやトランジションに関連するビジネス機会

当社はアクティブ運用会社として、投資先企業との建設的なエンゲージメント対話が不可欠であると考えています。投資先企業とのエンゲージメントの進捗状況に応じて、アリアンツGIは以下のいずれか、または複数の手段を選択する場合があります:

  • 電子的なやり取り
  • 投資家向け広報、取締役、上級経営陣、取締役会議長および社外取締役、会社秘書、ならびにオペレーション、管理、サステナビリティ部門の責任者との対面会議や電話会議
  • 取締役会や経営陣への正式な書簡
  • 会社のアドバイザーやその他の外部ステークホルダーとの議論
  • 投資先企業への議決権行使決定の通知
  • 各市場の規制要件に沿った他の株主との対話や協働
  • 株主提案の共同提出・提出、議決権行使決定の事前公表、メディアでのコメントなどによる公開での働きかけ
  • 例外的な場合には、投資先企業の株主総会への出席

投資先企業からの要請があった場合、アリアンツGIは当該企業に保有株式数を開示いたします。

議決権行使は、投資先企業の長期的な発展に影響を与える最も重要な課題について意見を述べる機会を私たちに与えます。当社は、アリアンツGIが議決権を行使する権限を有するすべての投資先企業の株主総会で議決権を行使することを目指しています。アリアンツGIのコーポレート・ガバナンスおよびプロキシ・ボーティングへのアプローチは、当社独自の「グローバル・コーポレート・ガバナンス・ガイドライン」に定められています。当社の議決権行使の決定は、投資先企業との長年にわたる綿密な調査、分析、エンゲージメントに基づいています。

当社は、議決権行使に関する調査・分析にリスクベースのアプローチを採用しています。つまり、スチュワードシップチームは、当社のポートフォリオ内で特に重要と考えられる、またはリスクが高いと考えられる保有割合の株主総会議案の審査に注力します。これらは、例えば当社の戦略全体で大きなポジションを占める銘柄や、個別ファンドの中核銘柄などです。残りの保有銘柄については、当社のプロキシ・ボーティング方針を一貫して適用します。

当社の議決権行使記録は、投資先企業の各株主総会の翌日以降、継続的に開示されます。すべての議決権行使(賛否の方向性や経営陣に反対した場合の理由を含む)および要約統計は、当社のコーポレートウェブサイトで完全に開示されています。

アリアンツGIはまた、日本国内のすべての顧客の受託資産について、各投資先企業および議案ごとの議決権行使結果を当社ウェブサイトで開示しています。

アリアンツGIは、適切な投資判断を下し、セクターや個別企業のパフォーマンス向上を目指して取締役会や上級経営陣、機能責任者とエンゲージメントを行う際には、企業およびその事業環境について深く理解することが最も効果的であると考えています。

当社には、欧州およびアジアに平均13年の関連経験を有する45名以上の専任サステナビリティ専門家が在籍しています。彼らは明確な責任体制のもと、当社のサステナビリティへの取り組みを推進し、効果的な監督と説明責任を実現しています。当社のサステナビリティ機能は以下の通り組織されています:

サステナブル&インパクト投資チームは運用に特化しています

  • サステナビリティ・ストラテジスト:サステナブル商品の戦略策定、顧客向けのカスタムソリューション設計、業界・市場の最新動向の収集
  • サステナビリティ・リサーチ&スチュワードシップ:テーマ別・セクター別・発行体別リサーチ、資産クラス横断のアクティブ・スチュワードシップ推進
  • インパクト投資&プライベート・マーケット・インパクトチーム:プライベート・エクイティやプライベート・デットのインパクト商品、ブレンデッド・ファイナンス・ビークルの運用、市場をリードするインパクト・フレームワークの監督

また、当社全体の業務において、追加のサステナビリティチームがビジネスサービスを提供しています:

  • サステナビリティ基準&分析:財務・法務・コンプライアンス・リスク部門の一部。規制・評判リスクのガバナンス強化、職務分離の強化

    ・サステナビリティ基準&統合チーム:ガバナンスやサステナブルファイナンス規制要件を満たすための一貫したプロセスを全社的に確保

    ・サステナビリティ手法&分析:ESGデータと先端技術を活用し、サステナブル投資手法やソリューションを開発

    ・コーポレート・サステナビリティ・レポーティングチーム:社内外の多様なステークホルダー向けに高品質なサステナビリティ開示、専門知識、分析を提供し、戦略的意思決定を支援

    サステナブル投資アドバイザリー(risklab):機関投資家向けの当社全体の提供価値の中核

当社のグローバルなスチュワードシップ方針や体制の詳細については、「アリアンツGI・エンゲージメント・ポリシー・ステートメント」をご参照下さい。

当社のグローバルなESGおよびエンゲージメントの方針、体制および活動についてはウェブサイト内のサステナブル投資およびスチュワードシップ・ レポートをご参照ください。

アリアンツGIは、本原則で定義される機関投資家向けサービス提供者には該当しません。そのため、本原則は当社には直接適用されません。サービス提供者である議決権助言会社については、原則5をご参照ください。

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