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AIの巻き戻し後に好機?

7月のグローバル株式は再び値動きが荒くなりました。月初めにみられた安定した環境は中東の緊張再燃でかすみ、米国・イランの停戦が崩壊すると市場は急落しました。加えて、米国が新たな関税措置を発動し、リスク回避姿勢が再び強まりました。地域別では新興国市場が最も弱く、セクター別では原油価格の急騰が追い風となったエネルギーが最も好調でした。対照的に、テクノロジー銘柄はAIを巡る懸念が再浮上して急落しました。債券も苦戦しました。原油価格の上昇でインフレ期待が高まり、債券利回りに上昇圧力がかかったためです。日銀と欧州中央銀行の利上げ実施後、ほかの主要中銀は金利を据え置きながら慎重姿勢を維持しており、金利の高止まりが続くとの予想が強まりました。変動の激しかった米ドルは若干下げ、ブレント原油は1バレル88米ドル近辺に上昇して月末を迎えました。

ホルムズ海峡を巡る情勢の悪化や、米連邦準備理事会(FRB)の利上げリスクには注視が必要ですが、弊社は株式全般に強気の見方を維持しています。あらゆる地域で企業業績の上方修正があり、驚くほど大幅な上振れが続いていることによります。新興国市場においては、AI活況の巻き戻しに、業績期待の急速な高まりや依然として魅力的なバリュエーションも重なり、同市場株に対する弊社の強気見解の裏付けとなっています。一方、中東の動向に特に感応度の高い欧州の株式は、停戦延長が追い風となる状況が続いています。債券については、インフレリスクとFRBを巡る不透明感が引き続き利回りの圧力となるため、消極姿勢を強めました。一段の利上げか、あるいは金利据え置きかでFRBが板挟みになっている限り、債券相場はもどかしいレンジにとどまる可能性があります。為替では、相対的に金利水準の高い米ドルに戦術的にやや強気姿勢をとっています。ただし、ポジションはかなり積み上がっているように見受けられます。コモディティについては、地政学リスク上昇を主な理由として強気度を高めました。金に対しては、ファンダメンタルズ要因に基づき見解を引き上げました。ETFを通じた個人投資家による買いが再び増加しているとみられます。一方、定量的な要因は引き続き金価格の重しとなっています。

戦術的な資産配分見解の要約

これらの戦術的見通しは、短期的な状況、ならびにチームの分析の方向性および確信をファンダメンタルおよびシステマティックな指標に基づき反映しています。見解は、ポートフォリオ構築の検討からは独立したものです。

出典:Bloomberg Finance LP、データは2026年7月30日時点。過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。

グローバル株式:MSCI World Net Total Return Local Index (USD), グローバル国債:FTSE World Government Bond Index - Developed Markets in USD terms (USD), コモディティ:Bloomberg ex-Agriculture & Livestock Capped 6 Month Forward Index (USD), 為替(米ドル):Bloomberg Dollar Spot, 米国株式:S&P 500 Net Total Return Index, ユーロ圏株式:EURO STOXX 50 Net Return Index (EUR), 日本株式:TOPIX Net Total Return Index (JPY), 新興国株式:MSCI Emerging Net Total Return USD Index (USD), 米国国債:Bloomberg US Govt Total Return Value Unhedged USD Index (USD), 英国債:J.P. Morgan GBI UK Unhedged LOC Index (GBP), ユーロ圏国債:J.P. Morgan EMU Investment Grade - Unhedged EURO Index (EUR), 米国ハイ・イールド債:Bloomberg US Corporate High Yield Total Return Index (USD), 新興国債券:J.P. Morgan EMBI Global Diversified Composite Index (USD), 原油:Bloomberg WTI Crude Oil Subindex Total Return (USD), 銅:Bloomberg Copper Subindex Total Return (USD), 金:Bloomberg Gold Subindex Total Return (USD), 米ドル(USD)と英ポンド(GBP)は、それぞれの通貨対ユーロ(EUR)、米ドル対日本円(JPY)で表示されています。

Top Insights

市場展望インサイト

インフラ分野には多様な投資機会がありますが、リスク面の制約から投資家の多くは先進国市場への投資にとどまっていました。しかし、ブレンド・ファイナンスの活用が進み、現在、新興国への投資機会へのアクセスは大きく広がりつつあります。

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市場展望インサイト

日銀は次回会合で政策を据え置きつつも、引き締めバイアスを維持すると見込まれています。市場にとっての最大の関心事は、円安の再進行やエネルギー価格の上昇を受けて、日銀がより強い引き締め姿勢を打ち出すかどうかです。政策当局はこうした動向を認識しつつも、次回利上げの時期については慎重な姿勢を維持し、強いシグナルを発することは避けると予想されます。

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市場展望インサイト

最近の経済指標は、金融政策の見通しを大きく変えることなく、FRBに一定の「様子見」の時間を与える内容となっています。6月の消費者物価上昇率は鈍化し、労働市場もやや過熱感が和らいだことで勢いが落ち着きました。このため、FOMCは7月28~29日の会合で、FF金利の誘導目標を3.50~3.75%に据え置くと予想しています。

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