Global Multi Asset team

はかなき期待—和平合意の戦術?

4月は中東の緊張緩和期待から株式が世界的に上昇し、リスク資産が大きく反発しましたが、ボラティリティの激しい状況は続きました。イランと米国の停戦延長にもかかわらずブレント原油は高止まりし、月末には、ホルムズ海峡の封鎖解除をめぐる交渉の頓挫を受け、米国がイラン再攻撃を検討していると報じられました。グローバル株式では、情報技術および通信サービスが2桁台の力強い上昇で相場の上げを主導した一方、エネルギーとヘルスケアは出遅れました。10年物のグローバル債券は概ね上昇しました。エネルギーに起因するインフレ上昇リスクを背景に、各国中銀が慎重かつややタカ派寄りのメッセージを出したためです。ブレント原油は1バレル110米ドル前後、金は1オンス4₊600米ドル近い水準で4月を終えました。

停戦後の急反発を受け、弊社は株式に対し一段と強気の見方をとっています。地政学的情勢をめぐる不安定さは残りますが、全地域で見通しを引き上げました。なかでも、企業業績が極めて好調な新興国市場は依然、投資機会のある重要地域の1つです。米国株についても、AI銘柄を中心とする好決算が続いているため、さらに強気にみています。欧州株、日本株も同様に見通しを引き上げました。今後さらに上昇の余地があるかどうかは、企業業績の拡大次第でしょう。ホルムズ海峡封鎖による供給混乱が継続すれば、成長リスクに直結するからです。

債券に対する見解は一層ばらつきが大きくなっています。弊社はグローバル・ソブリン債に若干前向き姿勢を強めましたが、インフレと地政学的不確実性が長引き利回りが高止まりしているため、全般に慎重な見方は変えていません。クレジットでは、スプレッドのタイト化とリスク選好度の上昇を踏まえ、一段と強気にみています。為替においては、米ドルの見通しを大きく引き下げ、スタンスをニュートラルに戻しました。イラン軍事衝突に伴う資金の逃避先としての需要が低下し、バリュエーションおよび金利面で再び逆風が強まっており、中期的に下落方向にあると判断したことによります。コモディティには依然として強気のスタンスをとっていますが、強気度をやや後退させました。供給リスクが価格を下支えする一方、短期的なモメンタムは低下しているとみているためです。

戦術的な資産配分見解の要約

これらの戦術的見通しは、短期的な状況、ならびにチームの分析の方向性および確信をファンダメンタルおよびシステマティックな指標に基づき反映しています。見解は、ポートフォリオ構築の検討からは独立したものです。

出典:Bloomberg Finance LP、データは2026年4月30日時点。過去の実績は将来のリターンを保証するものではありません。

グローバル株式:MSCI World Net Total Return Local Index (USD), グローバル国債:FTSE World Government Bond Index - Developed Markets in USD terms (USD), コモディティ:Bloomberg ex-Agriculture & Livestock Capped 6 Month Forward Index (USD), 為替(米ドル):Bloomberg Dollar Spot, 米国株式:S&P 500 Net Total Return Index, ユーロ圏株式:EURO STOXX 50 Net Return Index (EUR), 日本株式:TOPIX Net Total Return Index (JPY), 新興国株式:MSCI Emerging Net Total Return USD Index (USD), 米国国債:Bloomberg US Govt Total Return Value Unhedged USD Index (USD), 英国債:J.P. Morgan GBI UK Unhedged LOC Index (GBP), ユーロ圏国債:J.P. Morgan EMU Investment Grade - Unhedged EURO Index (EUR), 米国ハイ・イールド債:Bloomberg US Corporate High Yield Total Return Index (USD), 新興国債券:J.P. Morgan EMBI Global Diversified Composite Index (USD), 原油:Bloomberg WTI Crude Oil Subindex Total Return (USD), 銅:Bloomberg Copper Subindex Total Return (USD), 金:Bloomberg Gold Subindex Total Return (USD), 米ドル(USD)と英ポンド(GBP)は、それぞれの通貨対ユーロ(EUR)、米ドル対日本円(JPY)で表示されています。

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アリアンツ・グローバル・インベスターズは、ドイツの電力送電網運営会社アムプリオンの間接持分をタランクス保険グループから取得する契約を締結しました。

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アリアンツ・グローバル・インベスターズはアリアンツの名のもと、TotalEnergiesより、総容量789MW(1,628MWh)に及ぶ蓄電プロジェクト11件のポートフォリオの50%持分取得に関する契約を締結しました。

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不確実性の高まりを背景に、FRBは政策金利を据え置くと予想します。景気はなお底堅く、中東情勢によるインフレへの波及も現時点では抑制されていることから、FRBは地政学的ショックに時期尚早な対応を取るのではなく、状況を見極める姿勢を選好するとみられます。

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